ゴッチの本について

死ぬまでに1回ぐらいは本屋で大声出してみたいですよね。


本屋でたまたま見かけた僕が急にリライト歌い出したら面白くないですかね。


面白くはないですかね。


そんなことを微塵も考えずに立ち寄った本屋でゴッチの新しい本を見つけました。

『YOROZU~妄想の民俗史~』という短編小説集です。

ゴッチが無表情で三味線を弾いてる表紙のイラストがとてもいい感じ。


ASIAN KUNG-FU GENERATIONは中学生の頃から好きで、高校生になって組んだバンドでも大学の軽音部でもたくさんコピーをしました。

初期の曲も最近の曲も満遍なく好きですがアルバムとしてはサーフブンガクカマクラが1番好きです。

江ノ島電鉄線の駅名にちなんだ曲だけで構成されていて、好きすぎて江ノ電に乗って途中下車しまくる変な観光の仕方をしてきました。

去年の夏ごろです。

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ちなみにこの時のTシャツはLUNKHEADでタオルはKEYTALKです。

それぐらいアジカンが大好きです。


Vo.Gt.のゴッチはツイッター等で政治に関する内容も多く発信していて、それが嫌だという人も少なからず見受けられました。(もちろん何をやっても嫌だと言う人は出てくるのですが)

僕はゴッチの政治的な発言はあまり好きではありませんでした。

理由を自分なりに考えてみたのですが、好きなバンドのフロントマンが率先して意見の分かれる発言をして一部の人に悪く言われているのが嫌だったのかもしれません。

自分の事なかれ主義的な考え方のせいだったのかなとも思います。

彼に対する考え方が変わったのは前著、『何度でもオールライトと歌え』を読んでからです。

その中で、「デモに参加するのは怖いけど自分の意見が声に出せなくなるのはもっと怖い」といった内容が書かれていました。

マスメディアの情報に踊らされることなく、自分の足で被災地を巡り、法律関係の知識もつけた上で彼自身の言葉を発信していたんだなと思うと、理由も曖昧なままゴッチの好きな部分嫌いな部分の線引きをしていた自分が恥ずかしくなりました。

僕が何となく嫌に思っていた部分で、こんなにも東北とこれからの日本のことを真剣に考えてくれていたんだと気づきました。

『何度でもオールライトと歌え』は読んでよかったと思える本の中でもかなり上位に入るので是非多くの人に読んで欲しいです。

最終的にゴッチのことを好きになれなくなったとしても、自分の考えを自分で理解できるということは決して悪いことではないように思います。

現に僕もファンだからといって100%盲信してる訳ではありません。


今回の『YOROZU~妄想の民俗史~』もまだ最初の方しか読んでいませんが、ゴッチのユーモアが凝縮されていて僕の好きな本のランキングがリライトされること間違いなしです。

今後ゆっくり読み進めるのが楽しみです。




YOROZU~妄想の民俗史~

何度でもオールライトと歌え